恐ろしすぎ、権利証偽造詐欺事件

先日、都内の一等地で権利証偽造による不動産取引詐欺事件があったそうです。

担当した司法書士は、送られてきた権利証のファックスを見て、

「いつもと何かが違う。」

と思ったそうです。

ほんの少しの文字の並びとか、行間とか。

これがきっかけで、決済を延期させたとのこと。

この司法書士さんに、 よくぞやった! と言いたいです。(偉そうですみません。)

不動産の決済現場、銀行・買主・売主・仲介業者、そこにいる誰もが今か今か、と司法書士の確認を待つあの雰囲気の中、

「これでは決済できません。」

と言い放つのは、どんなに勇気がいることか。

私も何百件と立会をしてきましたが、いまだかつてその場で決済しない、という決断をしたことはありません。

最も、そうならないよう、事前に権利証、印鑑証明等のファックスをもらい、精査し、当日は余裕をもって望んできました。

今回の詐欺事件で、もし司法書士が権利証の偽造に気付かなかったら、その損害額は1億4000万だったそうです。

恐ろしい…。

ちょうど先日、私が担当した決済、事前に権利証等のファックスを要求したところ、仲介業者さんから、「何度も取引してる売主さんだから」「いつもそんな事やってない」、という理由でファックスがもらえませんでした。

粘り強く頼んでみましたが、ダメでした。

ん~、どういう風にお願いしたら、気分を害することなく、その重要性を理解してもらって、協力してもらえるんでしょうね。

司法書士はこういうのが苦手です。

もっとお願い上手にならないとな、と思いました。

コメント / トラックバック2件
  • oshiken:

    その後、同一物件について再度同様の手口で犯行が行われてしまったようですよ。
    本当に恐ろしいです。

  • kiko:

    コメントありがとうございます(^_^;)
    東京で再犯が発生したとは聞きましたが、同一物件ですか!
    なんて大胆不敵。犯人、全く懲りてないんですね。
    そのうち千葉にも来るんでしょうか・・・。
    こんなことになったら、保険金でカバーしきれないですよ~。